皆さんこんにちは。

先日、戦場のフーガをクリアし、2週目を終えました。

真エンドまでたどり着き、ある程度やり込んだ感想と評価について話して行こうと思います。

ちなみに、ストーリーの項目ではネタバレ全開ですので、未プレイの方はストーリー欄は読まないようにしてください。







1.ストーリーの感想・解説(ネタバレ有)

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まず最初に、ストーリーの感想を話して行きます。

結論から話しますが、本作はご都合主義な場面、説明不足な描写は多いものの、全体的に楽しめました。


獣のような姿をしたイヌヒト、ネコヒト達の少年少女達がタラニスと呼ばれる巨大な古代戦車に乗って侵略してきた帝国軍を薙ぎ払っていくというのが物語の大筋です。



ネタバレ有りで個人的な感想を入れながらストーリーを解説していきます。


本作のストーリーの全ての流れを解説すると、


・遥か昔、超技術を奪い合う戦争が世界各国で起こる

・最強兵器ヴァナルガンドに対抗する為にタラニスと人工AIのジャンヌが作られる

・タラニスandジャンヌvsヴァナルガンドの激しい戦闘の末、ソウルキャノンでヴァナルガンドのコア(タラスクス)を剥離させることに成功

・戦争の末、古い人類は滅び、獣人が誕生する

・(ここから本編)ベルマン帝国がガスコに戦争をしかける

・ベルマン帝国(ラジオジャンヌ)の目的はタラニスを起動させ、タラスクスまで誘導し、コアの覚醒を促すこと。(ラジオのジャンヌの意思)

・戦争に巻き込まれた子供たちは、ベルマン帝国に捕らえられた家族を救うため、タラニスに乗り込み戦争へ。

・子供たちが乗るタラニスがベルマン帝国の兵士、将校をなぎ倒して行き、家族の救出に成功する

・タラニスによりヴァナルガンドが覚醒してしまったので、ヴァナルガンドを倒すために最終バトルに挑む。

・ラジオのジャンヌ(復讐)と子供のジャンヌ(良心)がなぜかいきなり合体する。

・タラニスの?ジャンヌ?子供たち?の謎パワーが覚醒し、金色のソウルキャノンが起動、ヴァナルガンドのコアであるタラスクスをぶち抜く。

・戦争は終結し、子供たちは平穏な日常に帰っていく。
タラニスとジャンヌは眠りにつく...


と、ストーリーの大まかな流れはこんな感じです。
突っ込みどころは多いものの個人的には楽しめました。




本編については、ベルマンレポートや、2週目のジャンヌアーカイブを集める事で物語の深掘りがされています。


本作はバリバリ戦争描写が多く、雰囲気は全体的に暗く、悲壮感と鬱描写が多いです。


少年少女達が、理不尽に巻き込まれる中でのヒューマンドラマや、ベルマン帝国軍人とのやり取りが何とも言えない気持ちになります。

中でも、本作はフラム・キッシュとブリッツが印象的でした。

フラムはベルマン帝国の軍人なのですが、第1話で父をタラニスに○されてしまいます。

そこからフラムはおかしくなり始め、ジンの父親を処○すると行った行為に走り、その行為を後悔したりしています。


フラムとの2戦目は、奇声をあげたり、回復時には奇妙な笑い声をあげていたりと、完全に精神に異常を来たしていたのが分かります。

最後は銃一丁を持ち、白兵戦に挑もうとするが、戦車が爆発して巻き込まれ、哀れな戦死を遂げます。

フラムが書いたベルマンレポートを読むと、フラムはかなり真面目な軍人であり、戦争によって壊されてしまった人だという事が分かります。

心が痛くなりましたね。
しかしながら、こういった悲惨な描写は本作の魅力と言えるでしょう。

余談ですが、戦場のフーガの人気投票はジンとフラムが1位2位のようです。



また、本作はキャラクター同士の好感度によってブリッツの生死が決まります。

初プレイでブリッツが死んだときの衝撃は凄まじかったですね。

2週目ではブリッツと子供たちの好感度を上げて真エンドにたどり着けました。

仲間の生死が分かれる分岐があるストーリーは個人的に好きなので、楽しめました。



最後に、本作のエンディングについてになります。

本作はエンディング後に数百年後の謎のエピローグが流れますが、これは過去作につながるエピローグのようです。

なんか不穏な空気が流れていましたが、気にしなくてOKでしょう。



ストーリー上気になった部分の話をすると、
子供たちはなんでこんな完璧に戦車を操縦出来るのだろう?

と言った疑問はありました。

みんな初見ですからね、あそこまで戦車を操縦して砲台まで完璧にコントロール出来る手腕はヤバイです。

あと、ストーリー上でガスコ軍側が空気すぎたりしたのも少し違和感がありました。

一瞬で殲滅させられたり、最後にちょっとだけ足止めしてくれたぐらいですかね。

後はエンディングでヘリに乗って助けに来てくれるぐらいですかね...
全体的にガスコ軍が空気すぎました。
ガスコ軍レポートも存在しないので、余計に空気に感じましたね。


ストーリーは全体的に細かい粗や突っ込みどころはあるものの、細けえことはいいんだよ!という気持ちでプレイしたので僕は楽しめました。










2.戦闘システムの感想・難易度について

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戦闘システムの感想ですが、中々戦略性があり面白かったです。

巷では難易度が高すぎる等と言われていますが、僕は一度も全滅しなかったです。
(ソウルキャノンの使用も無し)

本作は、マシンガン・グレネード・キャノンという3つの武装とキャラクターを使い分けて弱点を攻めていき、戦闘を有利に進めていく戦闘システムです。


弱点をつくだけでなく、キャラクター同士の組み合わせを考え、スキルの組み合わせも考える事で戦闘を進めていきます。


戦闘中、状況に合わせてキャラクターを頻繁に入れ替える必要がある為、何も考えずに攻撃を繰り返していると後半になるにつれ戦闘がかなり難しいと感じるしょう。


一見戦闘は難しそうに見えますが、色んなキャラクターの攻撃スキルを試してみたり、キャラクターの組み合わせを考える事で難易度がかなり簡単になります。


中でも、カイルとボロンを組み合わせる事が簡単に雑魚が殲滅できたり、シーナとメイを組み合わせる事で簡単にSPが回復出来たりと色々あります。

ソックスとチックを組み合わせ、状態異常をばらまく戦法も凶悪で強いです。


シーナ単体で見てもスキルがチート並みに強いので、救済措置としてのキャラだと思われます。(謎の力呪術強すぎ)



本作の進行は完全に一方通行であり、レベル上げと言った概念が存在しないため、色々と考えながらプレイする必要があります。


一周目は特に絶妙な戦闘バランスに調整されている為、個人的にとても楽しめました。

一周目からソウルキャノンを一度も使わずにギリギリ勝てる戦闘続きで面白かったです。

子供たち同士の好感度を上げながら色んな組み合わせを試す戦闘はとても良かったです。


余談ですが、子供たちはララバイ等の戦車の回復技を持っているのですが、一体どのようにして戦車を回復しているのでしょうか?

プレイしながらずっと疑問に思ってました笑

ハックのララバイのセリフが、「絶対に...勝つの!」
という事から、タラニスは想いや気持ちで回復しているのかもしれませんね笑

メカニック設定のキャラクターが回復技を持っていないのもジワります。





3.グラフィック・キャラクターの感想

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お次は本作のグラフィックとキャラクターの感想になります。

グラフィックに関しては、雰囲気重視のインディーズゲームにありがちな感じのグラフィックです。

ぶっちゃけグラフィックは微妙です。

タラニスと子供たちのグラフィックは良く出来ているのですが、それ以外の背景や敵戦車等のグラフィックが微妙。


本作は基本的に立ち絵の紙芝居で物語が進行する為、グラフィックについてはあまり気になりませんが、荒い部分が多々ありました。


でも子供たちのグラフィックがかわいいから全て帳消しになる、そんな印象です笑



本作のキャラクターの感想ですが、子供たちがとてもかわいいです。

さらに、子供たちのメンタルが鬼のように強くて笑えます。

怖いー!と言いながらも少し励ませば復活し、戦線に復帰して帝国軍をバッタバッタとなぎ倒す姿はまさしく修羅。


まぁ子供なのであまり戦争に関して深く理解出来ていないのかもしれませんが、中々鬼畜な設定です。

子供たちの掛け合いが無垢でかわいいのですが、やっていることはエグすぎるのが本作の魅力なのかもしれません。



ベルマン帝国軍に関しては、フラム・キッシュが魅力的でした。
というか、本編である程度深掘りされていたのがフラムぐらいでした。


ラスボスであるハクスに関しては、全く持って深掘りされていなかったので、正直何者なのか?何がしたかったのかが良くわかりませんでした。

ガスコ軍もかなり空気であった為、もう少しその辺の深掘りをしてほしかったなぁと思いました。

キャラクターに関しては、子供たちとフラムは良かったけれど、その他キャラクターは微妙と言った印象でした。






4.その他システム・UIの感想

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UIの感想ですが、正直微妙でした。

子供たちの編成をするときに、必要なステータスやスキルが確認しにくかったり、戦闘中にスキルを選ぶコマンドがかなりやり辛くて見にくかったです。

料理によりステータスをブーストさせたり、素材を集めてタラニスを強化していくシステムは◎


遺跡探索というシステムですが、ぶっちゃけいらなかったです。
素材集めに必要なのですが、作業感が強く、アクション性も全くないのでつまらなかったです。
子供たちによるスペックの違いも全くないのでただの残基扱いなのも✕

というか、トイガンってなに?
子供たち無表情で敵撃ち殺してて怖いんですけど?

と少し狂気を感じました。


また、メニュー画面左下の???
という項目ですが、とある条件を満たすことでタラニス屋上でオマルで用を足すイベントが発生します。

プロデューサーの特殊な性癖が詰め込まれているようなイベントは正直少し気持ち悪さを感じました。

一応、戦時中で用を足す描写を入れたかったという事らしいのですが、正直要らない要素です。


システムやUIに関しては、不満点がそこそこありました。






5.総評

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最後に総評ですが、僕は良作だと思いました。


ストーリー○
戦闘◎
グラフィック△
キャラクター○
システム・UI✕
世界観○

荒削りな部分はあるものの、光る部分も多々あり、僕は楽しめました。

しかし、人を選ぶゲームであることは間違いないので、購入前に一度動画なり見てみることをオススメいたします。

ミドルプライスながらも丁寧に作られているゲームだなと感じました。

戦場のフーガは続編も出ている為、プレイ予定です。








       
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