今回は、デスピリアをクリアした感想と評価を話して行こうと思います。
ネタバレ全開ですのでご注意を。
1.イカれたストーリーと世界観

2070年、終末戦争が起こり、大陸の殆どが焦土と化し、世界人口の三分の二は死滅してしまった。
人類は大戦に起因する遺伝子異常──心を持たない子供の誕生により絶滅の道をたどっていたが、「教会」がマインドによる治療法を確立したことで世界を救う。
教会は人類のよりどころとなった一方で、教会の教えから外れた者たちは「異端」として弾圧されている…。
「詩篇戦争」から数十年後、大阪。
異端者暗殺の任務を帯びた「教会の剣」と畏怖されるマインド使いアルーアは、列車内でターゲットの思念を走査し抹殺するため列車に乗り込む。
しかし不運にも事故に巻き込まれ、さらに世界を飲み込む巨大な陰謀の渦に導かれていく。
もう、あらすじからして鬱のニオイがプンプンしてます。
正義と信じていた教会が実はスピリアという人間から作った異常精神ドラッグを製造して流通させていた。
しかも、そのスピリアは子供たちを誘拐し、製造されていた。
さらに、スピリアを過剰摂取すれば暴走し醜い化け物と化す。
黒幕は実験と称してその異常な行為を繰り返していた。
最終加工処理室では、
パック詰めにされ凍結処分された子供達のなれの果ての姿があった。
しかも、廃棄用コンベアの中に、スピリアの作用のせいか
凍結処理されてもまだ死ねず、意識を保っていた少年がいた。
少年はアルーアを自分を迎えに来た母親と思いこんで死んでいく。
↑このシーンは本当に色々キツかった。
用済みの子供達が次々とゴミのように処分されていく様はまさに狂気そのもの。
間違いなく今の時代では発売出来ないでしょう。
特に、主人公であるアルーアは、唯一の恩師と親友を無残に失い、反逆者として追放された時の絶望感は半端じゃなかったです。
この世界の住人、はスピリア中毒や、自分を魔改造したイカれたやつばかり。
街も住人も世界も全てイカれてます。
このゲームの魅力は、
万人受けしない異常性、この一点でしょう。
前衛的すぎるデザインや哲学的なストーリーのため、理解しづらい部分も多く、プレイヤーを選ぶ内容です。この「尖りすぎた」性質が「奇ゲー」と呼ばれる要因になっています。
2.刺さる人には刺さる奇作

名作としての理由
プレイヤーに残る強烈な印象
ストーリー、テーマ、演出のすべてが一度体験すると忘れられないほどのインパクトを持っています。特に、魂や人間の存在に関するテーマが深く掘り下げられており、ゲームを超えた「体験」を提供しています。
独自の価値を持つ作品
他のどんなゲームとも似ておらず、「唯一無二」の存在感を放つ作品であるため、カルト的な支持を集めています。
結論
『デスピリア』が「名作」であり「奇ゲー」とされるのは、その前衛的なビジュアル、哲学的テーマを扱った物語、そして奇抜なゲームプレイのためです。
これらの要素が融合し、他のゲームにはない独自の体験を提供することで、一部のプレイヤーには熱烈に愛され、同時にその異常性から一般受けしにくい作品となっています。
この特異性が、現在でも語り継がれる理由でしょう。
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