皆さんこんにちは、アベです。
先日、PC版のロストジャッジメントをサブストーリーまで完全クリアしました。
今回は、ロストジャッジメントの感想とストーリーの考察をネタバレ込みで話して行こうと思います。
1.ストーリーの感想・考察

本作のストーリーのテーマはイジメと法と復讐です。
法(八神孝之)
復讐(桑名・楠本・江原)
イジメ(群れの異物を排除する者たち)
と言った三者三様の目線からストーリーが進んで行きます。
本作のストーリーは社会問題を浮き彫りにした非常に重たい話となっており、完全な正義というものが存在しません。
それぞれがそれぞれの正義の元に激突していきます。
それ故に、勧善懲悪と言った後味の良い話ではなく、ネット上では賛否両論ある話となっております。
今作では、イジメの被害者、又は遺族にスポットが当たっています。
イジメを受けた被害者の遺族と桑名が正義の名の元に私刑と言う名の殺人を繰り返します。
法で裁けない人間を個人的に裁く。
立場によってこの行為は正義となります。
しかし、日本は法治国家であり、どんな理由であれ殺人は決して許されるものではありません。
そこで八神(法)と桑名と被害者遺族(復讐)のお互いの正義がぶつかり合うわけです。
感情論で言うのならば、復讐を否定することは出来ません。
しかし、復讐を肯定すれば法を否定することになります。
しかし、法は万能ではありません。
時に間違った判決を下すことがあります。
裁くべき人を裁けない事も時に存在します。
そんな重いテーマを描ききったロストジャッジメントのストーリーですが、僕は本当に面白いと思いました。
八神は真実を暴き、それ以上の犠牲を出さないように戦い続けます。
澤陽子の死をきっかけに、八神は全ての真実を明らかにし、負の連鎖を止めようとします。
八神は澤陽子の死についてことあるごとに激しく言及していました。
これはネット上では、どうなの?
と叩かれがちですが、八神も人間です。
あそこまで事件を追い続けたのは、澤陽子の死が八神の逆鱗に触れたからです。
澤陽子の死が八神の原動力になりました。
そして、間違った正義(復讐)を正したいと思ったのです。
その点では八神も桑名も方向性の違いはあるものの、自分の正義を貫いたわけです。
最終的に、正義がぶつかり合い真実が公になりました。
楠本玲子は自首、桑名は逃走します。
(証拠がない為逮捕不可)
桑名は今まで殺した人達を匿名で警察へ通報し、エンディングを迎えました。
最後、桑名は反省と後悔をしているように見えましたが、恐らくですが、桑名はこれからも復讐を続けていくのではないかと思います。
余談ですが、本作はそれぞれの正義のぶつかり合いと言いましたが、桑名は本当に被害者遺族の為に動いていたのでしょうか?
答えは、否だと思います。
江原や楠本は純粋にイジメ加害者と法への復讐で動いていました。
がしかし、
正直なところ、桑名は法で裁けなかった被害者の復讐という聞こえの良い正義を振りかざしながら、教職を追われた、人生を潰された腹いせによる復讐をしていたと感じました。
作中では被害者に寄り添った風に描かれていますが、本質はもっとヤバいシリアルキラーに近い存在ではないでしょうか?
桑名は本当に被害者に寄り添っていたのでしょうか?
桑名本人はまず否定するでしょうが、僕はイジメ被害者を利用しているだけにしか見えませんでしたね。
間宮ゆい達の扱いを見ていても、桑名のヤバさが分かります。
正直、相馬なんかより桑名の方がよっぽどヤバく見えました。
相馬に関しては、ただの公安の犬だったので特に感想はありませんが、彼も彼なりの正義を持って行動していました。
一連の騒動で、桑名自身の考え方が少しでも変わってくれたらいいなぁと思いました。
色々考えさせられるストーリーで本当に面白かったです。
2.アクションの感想

お次はアクションの感想です。
本作のアクションはかなり爽快でした。
他シリーズと比べ、主人公側の素手状態の攻撃力が高く設定されており、戦闘が快適でした。
また、使い回しのヒートアクションは多いものの、新しい戦闘スタイルが2つ増えており、どちらもカッコいい上に強いので戦闘も楽しめました。
回避からのカウンターアクションもいい具合でしたね。
正直今作は八神かなり強いです。笑
実際の強さの設定は置いといて、ゲームとしての戦闘システムだけなら今作の八神はめちゃくちゃ強いです。
雑魚戦はめちゃくちゃ簡単ですが、ボス戦はそれなりに難しくなってるのもバランスが良かったです。
全体的に火力が上がっており、シリーズ通してマンネリ気味な戦闘にいい感じにスパイスが効いてて良かったです。
3.システム・UI・グラフィックの感想

お次はシステム等の感想です。
システムに関しては基本的に歴代シリーズを踏襲していて不満はありませんでした。
強いて言うなら学校内の移動がダルいぐらいでしたね。
本作はスケボーがあったり、メニュー画面からタクシー移動が出来たりと割りと移動に関して快適でした。
成長システムもポイント制で特に言う事は無かったです。
本作から探偵犬等の捜査パートのシステムが導入されており、より探偵らしく捜査出来たりして楽しかったです。(乱歩可愛すぎ)
UIについても特に不満点はありませんでした。
グラフィックについては僕はpc版でプレイしたのですが、普通に綺麗でした。
サイバーパンク等の海外の大作ゲームには流石に敵わないものの、国産ゲームでは相当いい方です。
キャラクターのグラフィック等も前作から進化しており、表情についてもかなり細かく再現されております。
グラフィックに関しての不満はありませんでしたが、主要キャラと比べるとモブの顔が余りにも酷すぎるのが気になりました笑
4.サブストーリー等の感想

サブストーリー等の感想ですが、本作はユースドラマを含めたサブストーリーが逸品です。
本編よりユースドラマの方が面白いかもしれないレベルでした。
今作の八神はミス研の外部指導者として色んな部活等に潜入するわけですが、(合計10)これがとにかく面白かったです。
ダンス部、暴走族、ボクシング、ロボット部、などなど様々な場所で八神は失われた青春を取り戻します。
この過程が最高で、笑いあり涙あり友情ありでとても楽しめました。
特に暴走族関連がぶっ飛びすぎてて本当に面白かったです。
最後はプロフェッサーである○○を救い、新・京浜同盟を成敗しますが、今まで出てきたキャラクター勢ぞろいで最後は大団円で良かったです。
本編のストーリーが重すぎるので、このユースドラマでうまい具合に中和できていたと思いました。
また、今作は彼女候補の女性が4人いるのですが、どれも可愛いです。
前作より明らかに彼女候補のグラフィックが向上していてギャルゲーも楽しむ事が出来ます。
八神は普段、法は遵守する割には平気で四股するのも面白いです。
全体的に他のサブストーリーも面白いもの(ギャグ寄り)のものが多いので、楽しめました。
キムタクが相まったシュールさが本作最大の売りだと感じました。
5.総評

最後に総評ですが、個人的には神ゲーでした。
ストーリー◎
アクション◎
グラフィック○
システム○
キャラクター◎
こんな感じでした。
重すぎるストーリーを最後まで描ききった構成力に脱帽。
全体的に高水準に纏まったゲームであり、とても面白かったです。
これから発売される龍が如く8も期待です!
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