皆さんこんにちは、ダメリーマンのアベです。
最近、寂しいものでフルプライスのクソゲーが発売されなくなりました。
それは何故なのか?
今回はその理由について話していこうと思います。
1.何故フルプライスのクソゲーが発売されなくなった?
フルプライスのゲームと言えば、大体定価で7000円~9000円ぐらいのゲームです。
10数年前ぐらいまでは、フルプライスで様々なクソゲーが発売されていたのは皆さまの
記憶に新しいのではないでしょうか?
2007年前後は、クソゲーの群雄割拠だと言われ、ダメジャーやジャンライン
ヌギャーやプロゴルファー猿など、とんでもないクソゲーが乱立されていた
時代もありました。
そう、wiiやPS2より前の時代はいろんなメーカーからクソゲーがフルプライスで発売されていたのです。
では何故大量に製造されていたフルプライスクソゲーが昨今は発売されなくなったのか?
理由は一つです。
ソフトの開発費高騰の為です。
2000年代初頭当たりのゲーム一本の開発費は通常、2億~3億前後でした。
大作と呼ばれるゲームでもせいぜい十数億円程度です。
しかし2021年現在、PS4やPS5が現行機の今、開発費はとんでもないほど上がっています。
通常のゲームでも開発費10億円超えは当たり前。
海外の大作ゲームに至っては開発費100億円超えが当たり前となっています。
この開発費のとんでもないインフレはPS3辺りから始まったと言われています。
グラフィックの大幅進化、ハードの性能向上により表現の幅が格段に広がった事で
全体的にクオリティの高いものが求められるようになってきたのです。
当然、発売されるゲームは多額の開発費がつぎ込まれていて、それが標準となってきます。
するとどうなるか?
クソゲーは開発・発売していた弱小メーカーは多額の開発費についていけるわけもなく、
ゲーム業界から撤退していくわけです。
その結果、メーカーは吸収合併または撤退を繰り返し、どんどん数が少なくなりました。
また、フルプライスゲームは高クオリティとボリュームを求められます。
高クオリティとボリュームを求めるとどうなるか?
そう、開発費が馬鹿みたいに高騰します。
一本のゲームソフトに会社生命をかける事になってしまうわけです。
新作を発売するたびに社運をかけるなんて普通の会社だったらしませんよね?
なので、僅かに生き残ったクソゲーを開発していたメーカーは
ミドルプライスや低価格で手軽に低リスクでクソゲーをDL販売することになりました。
これがフルプライスのクソゲーが発売されなくなった原因です。
まぁ体力がない会社が大金かけてゲームの開発なんてできるわけないですからね・・・
ネットが発達した現代ではフルプライスでクソゲーを発売してしまったら
総叩きに合い、ネットで晒され続けるわけですから、メーカーとしてもフルプライスクソゲーを発売することに対してはリスクしかありません。
メーカーとして信頼を無くしてしまったら次回作が売れなくなってしまいますしね。
これらの世知辛い理由がフルプライスでクソゲーが発売されなくなった主な理由となります。

2.開発費の高騰について
開発費の高騰についてですが、これは業界全体でとんでもないチキンレースとなっています。
次世代機が出るごとにハードのスペックが上がり、高クオリティのゲームを開発する必要があります。
その結果、開発費の高騰が止まらなくなっています。
ゲーム業界は多額の開発費をかけてゲームを発売する為、
一本一本のゲームにとんでもないリスクを背負うわけです。
大きな会社でも売れなかったら会社が傾くレベルの開発費となってきています。
その結果どうなるか?
多額の開発費(リスク)をかけて新作を開発しなくなってしまうんです。
例えば有名なGTA5ですが、このゲームも七年間以上新作の発表すらありません。
開発しているのかも怪しいレベルです。
PS3,PS4,PS5と3世代にも渡り使いまわされています。
大作ゲームであるディステニー2とかもそうですが、新作発表がないんですよね。
ずっとアップデートしているだけです。
それはなぜか?
新作ゲームを開発するのは開発費高騰の為リスキーすぎますし、
定期的にアップデートしてユーザーに課金させてる方が企業的に儲かるからです。
どのゲームメーカーもこの傾向にあります。
中小企業、大企業含めても一本のヒットゲームを死ぬまでしゃぶりつくす方式に変わっています。
その結果、新規IPなどの新作ゲームの発売が激減しているわけです。
ゲーマーとしてはとても寂しいですね。
余談ですが、この開発費のインフレに関して、20年以上前から任天堂の社長が警鐘を出していました。
このままハードが進化して開発費の高騰が続くと、ゲーム開発メーカーは共倒れしていくと言っていました。
なので任天堂はwiiやDSなど、ハード的なスペックの進化ではなく、直感的な新感覚操作で楽しめるようなハードを普及しようとしていたんですね。
高額な開発費の超高クオリティ画質のゲームではなく、低予算でも楽しんで貰えるように工夫していたわけです。
しかし、現実問題そうは言ってもメーカー毎の争いもあるわけで、高クオリティゲームを発売して
話題性を取らなきゃ生き残れないのも現実です。
ゲーム業界は如何ともしがたいジレンマを抱えているわけですね。

3.ひと昔前のカオスなクソゲーが量産されていた時代が恋しい
開発費の高騰によりフルプライスのクソゲーが量産されなくなったと話しました。
理由は納得できるのですが、それでも寂しさは消えません。
フルプライスでクソゲーを買ってしまったユーザーは地獄だとは思いますが、
そのあとのお祭りが楽しいんですよね。
ネット掲示板でそのクソゲーについて盛り上がったり、
今ではYOUTUBE等でもクソゲーの実況プレイだったりを楽しむことができます。
プレイする方は地獄ですが、見てる分には楽しいですからね笑
僕は以前クソゲー七英雄全てをプレイしたことがありますが、本当に地獄そのものでした。
しかし、クソゲーではありますが、笑えるクソゲーもあったので楽しかったです。
笑えるクソゲー、救いようのない不快感を感じるクソゲー、様々なクソゲーが存在していますが、
何だかんだでいろんなゲームが発売されていた時代は楽しかったです。
今はゲーム開発そのものが非常にリスキーなので冒険しているゲームも減りましたからね。
よくわからない謎メーカーが謎のゲームを出すと言ったこともなくなりました。
ひと昔前のゲーム黎明期のカオスなゲーム乱立時代が恋しくなった、今日はそんな懐古ゲーマーの記事でした。
スポンサーリンク
コメントする
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。