みなさんこんにちは、ダメリーマンのアベです。

みなさんはフレッツ光にも色々な種類があるのはご存知でしょうか。

光配線方式(マンションタイプ)
ファミリータイプ
VDSL

と言った感じで色々な種類があります。

同じ光なんでしょ?と思われている方が大多数ではないかと思います。

ところがドッコイ、同じに見えて全然違うサービスなんです。

結果的にインターネットが出来ると言う点では一緒ですが、仕様にデカイ違いがあります。

今回は、その中でVDSLというサービスについて、メリット・デメリット等をまとめて行こうと

ちなみに僕は通信系の仕事をしているので、経験談を元に書いていきます。
前はVDSLも利用していました。



1.VDSLとは?

まず、VDSLの仕様について話していこうと思います。分かりやすい解説にする為、かなりざっくりな説明になります。


まずはこちらの画像をご覧ください。


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【画像元:光回線.com様】

上の画像の外から引き込まれている黄色の線が光ケーブルとなっています。

そこからVDSLの集合装置と呼ばれるVDSLの大元の機械に入ります。

その集合装置から、最大16ユーザーに分岐しているわけです。

集合装置からお客様の部屋までは、電話線を利用して引き込まれています。

そして各部屋にあるVDSLのモデムによって通信信号が制御されてインターネットを利用出来るようになるわけです。

要は、VDSLは一昔前の規格で、完全に光回線ではなく、マンションの既設の電話線を利用しているサービスなのです。

当時は革新的なサービスだったのですが、今ではもう古いサービスです。

ちなみに光配線方式(マンション)は全く仕様が異なっており、集合装置と呼ばれる大元の装置がなく、全て光回線専用ケーブルで部屋まで敷設されています。

光配線方式はスプリッタと呼ばれるもので分配しているわけですが、専門知識なので割愛します。

こちらは今主流の光回線であり、速度・安定性共にVDSLより優れています。


しかしながら、未だVDSL方式のマンションが沢山実在しているのが事実です。

なぜVDSL方式が未だに数多く残っているのかと言うと答えは簡単です。

導入するのに高い工事費が発生するからです。また、各部屋まで光回線を配線する必要がある為、技術的に難しい可能性があるからです。

オーナーによっては工事コスト削減の為にVDSLのままだったり、光配線困難の為にVDSLのままだったりします。

理由は様々ですが、光配線方式に推移はしていますが、とにかく未だにVDSLという古いサービスは多数残っています。


 

2.メリット

VDSLのメリットですが、既設の電話線を利用しているので、部屋まで配線する工事が必要無いという点のみです。


しかしながら、今のマンションは部屋まで光ケーブルを敷設してあるのが多数であり、メリットとは呼べないかもしれません。

しかし開通の際は、大規模な工事はほぼ必要ないというのがメリットかもしれませんね。

ぶっちゃけ無理やりメリットを捻り出しました笑

 

3.デメリット

こちらが本題、VDSLのデメリットです。


先程説明した通り、VDSLは既設の電話線を利用した古いサービスです。

VDSLのデメリットを羅列します。

①速度が遅い
②通信が不安定
③故障のリスクが高い

これらのデメリットがあります。

一つずつ解説していきます。

まず1つ目の速度が遅いということですが、VDSLの物理的な限界の速度は上下ともに100Mです。

光配線方式での主流は現在1000Mであり、VDSLはベストエフォート形式ではありますが十分の一の速度です。

ぶっちゃけ100Mでも普通にインターネットを利用している分には十分過ぎる速さではありますが、気になる人は気になるでしょう。
実際の気にしているお客様が沢山いらっしゃいました。

これは電話線を利用したVDSLの限界と言えます。

お次は2番目の、通信が不安定という点です。
電話線を利用している都合上、どうしても外部の影響を受けやすく、通信が不安定になります。

ノイズの影響を受けて通信が切れたり、速度が遅くなったりします。

さらに、電話線は劣化すると著しくパフォーマンスが低下するので速度低下や通信断の原因にもなります。

基本的にマンションの電話線は新築当初からのものなので、かなりの年数が経過しています。
電話線は銅線なので、湿気等にも弱く劣化が激しいのが特徴です。

なのでVDSL方式はとても不安定と言えます。

最後に3番目の、故障のリスクが高いという点です。

上で何度も書いている通り、VDSLは既設の電話線を利用しているサービスです。


基本的に設備がとても古いものが多いので、故障が多発します。

電話線の本格的な故障となると、業者を呼んで直してもらうしかなくなります。
電話線の故障となると、張替等の必要も出てきて料金も発生するので注意が必要です。

また、集合装置と呼ばれる大元の装置も故障する場合があります。
これは基本的にマンションの共有部に置いてある機械なんですが、これが故障すると業者を呼ぶしかなくなります。

集合装置の修理が終わるまでは使えないのが基本です。
この集合装置も故障して取替されるまではずっと古いものが稼働しており、故障の原因や速度低下にも繋がっています。

万が一集合装置を取り替えたとしても、その集合装置が新品かは分かりません。
再利用品の可能性が高いと思います。

NTT製の機械は基本的にリユース品(再利用)なので、おそらく集合装置もリユース品でしょう。
というように、VDSLは光配線方式に比べて様々なデメリットがあるので注意が必要です。



 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?


ぶっちゃけ、VDSLと光配線方式を比べると全てに対して光配線方式に分配が上がります。

VDSLの方が優位な点は無いと言ってもいいでしょう。

しかしながら未だにVDSLという通信方式は色濃く残っており、マンションによってはVDSLしか選択肢が無いところも沢山存在します。

通信についてかなり気にしている人は、引っ越す際にそのマンションがVDSLかどうかを確認した方がいいと思います。

快適なインターネットライフを過ごしたいですしね。









       
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