みなさんこんにちは、ダメリーマンのアベです。

時が経つのは早いもので、高校を卒業してから約10年が経過しました。

気が付けばあっという間の10年。

過去を思い返してみれば高校時代に仲の良かった友人が声優専門学校に進学したのを思い出しました。

今回はそんな声優専門学校に進学した友人の軌跡と現在について語っていこうと思います。それに伴い、声優専門学校の実態・闇について詳しく書いていきます。

将来声優専門学校に入学する人の参考になればと思います。



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1.声優専門学校とは?


読んで字の如く声優の育成を目的とした専門学校です。
主に声優という華やかな舞台に憧れた若者達が集う場所です。

表向きには日々発声練習をしたり滑舌の練習をしたり時にはアフレコの授業をしている場所とされています。


2年制が殆どで、2年間の学費全てを合せると余裕で200万円以上行きます。

声優専門学校に代○木アニメーション学院という超有名な声優専門学校がありますが、この学校は国からの認可が降りておらず無認可校となっております。

無認可校とはなんぞや?という話になってきますが、メリット・デメリットはそれぞれあります。

メリットは授業が法に縛られない点で、学校独自の自由な教育をすることができます。それぐらいです。

デメリットとしては学歴として残らない点です。
また、奨学金等の対象となりません。

奨学金等微々たる問題で、学歴として残らないという点がヤバいです。

いくら履歴書に【○○声優専門学校卒業】と記載したところで、高卒として見做されるのです。

貴重な最後の10代を2年間消費し、多額の学費を払うのに学歴として世間に認知されないわけです。

考えただけでゾッとします。
これでは夢にまで見た声優になるしかありませんね!

声優には学歴なんて必要ない!人気声優になればチヤホヤされて華やかな世界で生きられますからね!

そんな夢を夢想しているオタクの若者が集う場所です。



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2.声優業界の厳しい現実

そもそも声優の競争率はヤバいです。

声優志望者は全国に40万人前後いると言われており、事務所に所属している現役の声優は約1万人です。

その中で声優業だけで食べていけているのは約300人です。

このあまりにも厳しい現実はかの有名な人気声優の大塚明夫さんが告白しました。

「声優を目指すのは絶対にやめろ」

とはっきりと発言していました。

あまりにも激しい競争率、過酷な競争を超えて事務所所属の声優として登録されたのも束の間。

そこはスタート地点に過ぎないのです。
声優になってからはプロ達との超過酷な椅子取りゲームが待っています。

アニメなんて数えるほどしか放送してないですよね?

しかもアニメの主役って殆どが人気声優しか演じてないんです。
一部の人気声優がほぼ独占している業界なんです。


そんな環境から人気声優の座を勝ち取ろうというのは至難の業ではありません。

難易度で言うと医者を目指すほうがよっぽど現実的です。

オリンピックに出場するレベルの難易度にも匹敵するんじゃないでしょうか。



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3.声優専門学校の実態・友人の末路

僕の高校時代、仲の良かったオタクの友人がいました。男です。

友人は特に容姿に優れているわけでもなく、声も話し方も典型的なオタクな感じでした。

ある日、進路どうする?という話をしていた時に友人は目を輝かせてこう言いました。

声優専門学校に行って声優になる」と

僕は「夢があっていいなぁ、頑張れよ」と言いましたが、内心では無理だろうなぁと思っていました。

でも努力した結果もしかしたら覚醒して才能が開花する可能性な0ではないので、僕は何も言いませんでした。

あくまで僕のイメージですが、その友人からは本気で声優になろうという気持ちは感じられなかったです。
何となく好きなアニメに関われて何となく声優になれたらいいなぁと言った感じの雰囲気を感じていました。

要するに10代特有のフワフワした感じのアレです、憧れだけでものを語っているような感じです。

そして高校を卒業して1年が経過し、友人から声優専門学校の話を聞きましたが、衝撃的な内容でした。

①映画を見て感想を書く


②ダンス練習


③歌の練習


④滑舌の発声練習・演技指導


⑤申し訳程度のアフレコ(遊び)

実際の演技指導等の時間は限りなく少なく、ほとんどが世間一般で遊びとよ呼ばれるような時間です。

これには僕もビックリしました。
本当に声優を目指す人間が必死に勉強しているような環境にはとても思えません。

ほぼ時間の無駄です。

しかし遊びのような内容でも生徒達は満足しているわけなんですね。
なぜなら

大多数の生徒が何となく声優になれたらいいなぁという漠然した憧れだけで本気で目指していないからです。

もちろん本気で声優を目指している生徒もいますがそれはごく一部であり、実態はこの授業内容に満足している現実人間ばかりだそうです。

僕の友人もその一人で、授業は楽しいよと言っていました。

うん、そりゃそうだ。
そんなもん授業じゃなくて遊びだもん。

およそレッスンとも言えないお粗末な授業内容ですが、何となく声優を目指せる気になれるような生暖かい環境が生徒には居心地が良いのでしょう。

教師陣のエコひいきもすごいらしく、お気に入りの生徒しか本気で相手にされないてないとも言っていました。

そんな温い馴れ合いだけの環境で本気で声優を目指すより、養成所でガンガン本格的なレッスンをした方がよっぽど良いと思います。

そもそも映画見たりダンスしたり歌を歌うことに何の意味があるんでしょう。

現代は声優のアイドル化が進んでいるとは言え、演技の基礎も出来ていない素人に教えるようなことでは無いと思います。

それだったら発声練習して滑舌の1つでも良くした方がよっぽど良いと思うのは僕だけでしょうか?

おそらく声優専門学校は生徒達を本気で声優としてデビューさせて活躍させようだなんて思ってません。

そもそも本気で声優を目指して入学してくる生徒なんてほんの一握り。
殆どが何となく声優に憧れてるオタクばかりです。

声優ごっこが出来ればそれでいいんです。

なので声優専門学校側もそれを理解しており、生徒兼お客様を楽しませる事に必死なのです。

退学されたら授業料を貰えませんからね。
学校側も生徒を繋ぎ止める為に必死です。

何となく声優になりたい若いオタクに居心地の良い現実逃避の空間を与える。それが声優専門学校の実態です。

友人もその一人で、卒業後はフリーターになりました。
高い授業料をかけ、最後の10代の2年間を消費した結果がこれです。
余りにも酷い結果ですね。

僕はもうすぐ三十路になりますが、その友人は未だにフリーターのままでフワフワしています。

ちなみに同級生で声優になった人間は一人もいないそうです。

仮に声優になれたとしてもそこからは人気声優との苛烈すぎる椅子取り競争。
声優業界はあまりにも厳しい世界だと思います。

何となく声優に憧れるからとか、大好きなアニメ業界に関わりたい!とかそういった中途半端な考えでは決して成功できない業界だと再認識しました。


 

4.まとめ

声優業界は過酷で苛烈です。

ものすごい勢いの生存競争を日々強いられています。

人生かけて人気声優になった人でも数年経てば仕事がなくなってオワコン扱いされる人もいます。
よっぽどの才能や個性、超幸運がなければ成功できない業界です。


決して若いオタクがヘラヘラしながら何となくなりたいからという中途半端な気持ちでなれるものではありません。

声優専門学校に入学したとしても高い授業料を払って貴重な2年間を消費するだけで終わることが殆どです。

声優専門学校に入学しようとしている若い方は、もう一度よく考えてみてはいかがでしょう?

本当に人生をかけて声優になりたいのかを。

そもそも声優専門学校に行くより養成所で必至こいて練習してコネクションを作った方が絶対に良いと思います。

自分の人生は自分のものです。決して後悔のない選択をすることを願います。

ちなみに僕の子供が声優専門学校に行くと言ったら殴ってでも止めると思います。






       
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