みなさんこんにちは、ダメリーマンのアベです。


久しぶりにエロゲをプレイして最後までクリアすることができました。


そのエロゲとは、タイトルの通り白昼夢の青写真です。


今回は白昼夢の青写真をクリアした僕の正直な感想を書いて行こうと思います。



ちなみにネタバレ有りなので未プレイの方はブラウザバック推奨です。





まず白昼夢の青写真の総評から先に語ります。


75点、佳作です。



インターネット上では大絶賛されている声が多かったですが、僕的には佳作かなと感じました。


決して悪くはなかったです。むしろ面白いゲームでした。



では何故75点なのか、以下ケース毎の感想と共に書いていきます。




■CASE1 オリヴィア・ベリー

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CASEは0〜3までありますが、僕はこのオリヴィア・ベリー編が1番楽しかったです。


女優という職業が存在しない、女が芝居をする事が許されない時代でオリヴィアとウィリアムシェイクスピアが宮廷演劇を目指す物語です。

設定的にも物語的にもこの話が一番僕の心を惹きつけました。


何ならこの話がメインのストーリーなら良かったなぁと思ったレベルです笑


ダメ演劇が良くなっていく様や、演劇を通してオリヴィアやキキ達の絆が深まっていくのが印象的な話でした。


敵役も分かりやすく目的も明確なため読んでて楽しかったです。芝居がメインの話をプレイした事なかったのでそこも新鮮だったかもしれません。中世の世界観も最高でした。



ウィリアムのイケメンっぷりもさることながら、非常にまとまっていて引き込まれる作品でした。

欲を言えばオリヴィアの心情の変化をもう少し丁寧に描いてほしかったなと思いましたがそれも尺的に難しいですね。


テーマ的には人間はやりたい事をやるべきという事を伝えたかったのかなと思います。目標とか希望とか前向きなものを感じました。


個人的にはオリヴィア・ベリー編の長編ストーリーが読みたいです、ストーリーが4つあるだけあってオリヴィア編のストーリーも例に漏れず短かったのが残念です。


余談ですが、女装ウィリアムの全身を見てみたかった...笑





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■CASE2 波多野凛


お次は個人的にグサグサと心にぶっ刺さった凛ちゃん編ストーリーです。


リアルのダメリーマンの僕には少しつらいストーリーでした笑


内容的には毎日同じルーチンを繰り返して完全に目が死んでる非常勤講師の物語です。

夫婦間の愛情も恐ろしい程冷え切っていて非常に気が重くなる設定のストーリーでした。


そんな死んだような日常の中、45歳の先生の日常が凛によって息を吹き返します。


この物語は嫉妬と憎悪と憧れと愛情が入り混じっていて読んでいて楽しいですがとても精神的に疲れる話でした。


特に凛の元妻への嫉妬が物凄く、女の怖さを全面に描いてましたね。


凛の年相応な可愛さと妖艶さを併せ持つ魅力が良かったです。


この話では主人公が過去の幻影を振り切り、死というものを乗り越えて第2の人生を歩み始めます。


テーマ的には過去の自分との決別、嫉妬と愛憎、と言ったところでしょうか。


この話で僕が1番心に残ったのはあの冷え切った結婚生活です笑


出雲の演技ちょっと凄すぎませんかね?演技派すぎますよ出雲さん。元妻の性格ヤバスギますキツすぎますよ。


僕も結婚しているので、将来ああなったら怖いなぁ...と恐怖を覚えました。


しかし主人公は凛ちゃんという超絶カワイイ美少女と子供を作って幸せな生活が始まったので超羨ましいです、まさに夢の中ならではの創作ストーリーですね。


現実は45の中年なんて女子高生かしたら歩く汚物扱いですからね(^o^)...

現実は厳しい。



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■CASE3 桃の内すもも


僕が個人的に1番可愛いと思った先生ことすももさんの話です。


この話は凛ちゃん編とは対照的におねショタ物になります。


この話は真にやりたいとこを見つけ、その夢を追いかけることがテーマとなっています。


この話が一番気楽にのほほんと見る事ができました。


カンナは亡くなった母の夢を追いかけていましたが、最後は自分の本当にやりたい事を見つけ真っ直ぐに夢を追いかける事ができました。


すももを撮影することで本当にやりたかった事、人物を撮影するということに到達できました。


母とは違い風景を撮影する才能は無いようですが、人物撮影に関しては天性の才能を持っていました。


エピローグではすももも自分のやりたい事を見つけており、カンナと無事結ばれました。


すももの明るいところとか、人間臭いところがとても魅力的でした。


青春エロゲっぽいさわやかな話でしたね、たまにはこう言うのも良いなと思いました。




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■CASE0 世凪


このCASE0こそがこのゲームの本番の世凪編です。

基礎欲求欠乏症という完治不能の奇病に侵された世界で上層民が人間を生かしている世界です。


絶対に忘れない主人公である海斗と、アルツハイマーを発症する世凪の対照的な2人が中心の話になります。


めっちゃ簡単にCASE0の話の説明をすると、海斗と世凪と遊馬先生により人類は幸せな仮想空間に逃げ込み、この終末的な世界に少し時間の余裕ができた!基礎欲求欠乏症の治療法を見つけたるで!

というお話でした。


僕的にはこのCASE0が1番面白くなかったかな。


何かどこかで見た設定のオンパレードでプレイ中に萎えました。話がバラけてる都合上、メインのCASE0のボリュームも足らずに何か駆け足の印象でした。


あれだけすごい技術が進んでいるのにアルツハイマー治せないのかよとか、海斗はアルツハイマーの治療法を見つけた方が良くね?とかプレイ中に思ってました。


結果、海斗が自分のエゴを捨てきれずに遊馬により世凪の脳みそを何回も切除されるという胸糞悪い展開になってしまいました。世凪可哀想。




最終的に大切な人を守るという海斗と遊馬の意地がぶつかり合い、その二人が違う結論になるのが印象的でした。


個人的には海斗の考えより遊馬の考えの方に賛同を覚えました。
海斗はどこまでいってもエゴの塊のような男で最後は幸せな仮想空間で世凪を語ることを選び、遊馬もエゴの塊ですが人類の為に最後までブレずに突き通しました。


正直、遊馬じゃ基礎欲求欠乏症の完治は無理だろうなと思いましたが...笑


結果、新宿滅亡を先延ばしにして人類は仮想空間に逃げ出したという終わり方になってしまいました。

うーん、希望はあるっちゃあるけどぶっちゃけ無いに等しいですね。


この辺のスッキリしない終わり方もこのゲームが人を選ぶ所かなと思いました。



勧善懲悪、ハッピーエンドと行かない所がこの作品の魅力の1つかもしれません。僕はハッピーエンドで終わってほしかったですが。


余談ですが、最後仮想空間に世凪が戻ってきます。

しかしあの世凪はみんなの認識が作り出した仮想の世凪なのです。


絶対にモノを忘れない海斗が、一生を連れ添った世凪を毎日毎日人類に語って来たから訪れた奇跡なわけです。


世凪本人ではないですが、海斗の記憶の中の世凪が完全再現されているので生前の世凪とほぼ変わらないでしょう。


世凪は生前絶対に気持ちだけは忘れたくない、海斗に私を忘れないでねと言っていました。


その結果、仮想空間で海斗と世凪は再開できたのです。


とてもロマンチックな終わり方ですが悲しい結末でもあります。


つらい現実と幸せな仮想空間、どちらが幸せなのか。今後、技術が進んだ私達の世界でも問われる問題かもしれませんね。


数年ぶりにエロゲを最後までプレイできました。何だかんだで良作だったと思います。それでは




































       
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