みなさんこんにちは、ダメダメリーマンのアベです。
道路を走っていると工事ってそこら中でやっていますよね、水道工事だったり電気工事だったり電話工事だったり。
その工事の様子をチラリと見ていると、交通誘導員が交通誘導をしているのが目に入ります。
法律的に工事現場に交通誘導員の設置は必須なので、必ず見る光景です。
その交通誘導員ですが、
非常に高齢者が多いです。
それも、80歳以上の方とかザラにいます。
僕たち若者からすると80歳を超えて未だ現役で労働してる姿を見るとゾッとしますよね、僕は恐怖を覚えました。
僕が小さい頃はセカンドライフとか言って60歳で年金生活をエンジョイしている高齢者をメディアが取り上げていました。
40年も仕事を頑張ってきたんだから60歳で仕事を引退して遊び呆けるのは当然だよなぁ!?とか当時は思っていました。
ところがどっこい現実は非情。
60歳はおろか、70歳を超えても働いてる人は多くいますし、80歳を超えても働いてる人も沢山います。
本当に現実は厳しいですね、死ぬまで働かなきゃ生きていけない人達もいるということです。(他人事じゃない)
そしてこの高齢者達を雇ってくれる会社があるわけです。
それが
交通誘導業界です。
この交通誘導員の業界ですが、基本的に2本足で立てて現地まで自力でこれる人間であれば誰でもウェルカムみたいです。
僕の会社にも交通誘導員の方が沢山派遣されて来ているので、その実態と生活の現実について話を聞いてきましたので記事にしていこうと思います。
何かめっちゃドキュメンタリー風になっていますがそこまで大した話でもないので軽く読んでいってください。笑
まず大前提として交通誘導の業界はとても人手不足らしいです。
上にも書きましたが、
2足歩行できて現地まで自力で来れる人間なら誰でもWelcomeみたいです。
もちろん警備会社にも色々ありますが、今回話していくのは大きくはない中小の警備会社で働いている人の話です。
名前は仮に鈴木さんとします。
まずこの鈴木さんの年齢ですが、81歳です。
現場に同行したときに話を色々聞くことができました。
余談ですが鈴木さんは足が悪く片足を引きずっていて日常では杖を使って歩行しております。
誘導時には何とか立って誘導しておりました。
若干受け答えが怪しいこともありますがある程度普通に会話はできます。
鈴木さんが交通誘導員として働く理由は唯一つお金の為です。
労働はお金を対価に貰うものなので当然と言えば当然ですが。
鈴木さん曰く、お金がないそうで働かないと生きていけないそうです。
年金貰ってないんですか?と聞いてみたところ、まともに年金を払ってこなかったら全然貰えてないとのこと。
年金貰えないとそら働くしかないよなぁとか思いつつ、僕も将来が不安になりました。
ちゃんと年金毎月払ってるけど、僕たちが老人になる頃には年金制度は果たしてどうなってることやら...
そして気になる鈴木さんのお給料ですが
日給8000円とのこと。
や、安い...
一日中交通誘導して8000円は安いです。
何でも警備会社が相当ピンハネしてるとか。
警備会社は人を雇って現場に人を送り込んで企業から貰った金をピンハネしてるんだよぉと鈴木さんは言ってました。
派遣会社と同じ闇を感じる...
実際に企業側が交通誘導員一人あたりに支払ってる警備会社への単価はいくらぐらいなのでしょうか、気になります。
交通誘導って謂わば命がけなわけです、車に突っ込まれるリスクが大いにあります。
実際に交通誘導員が車に突っ込まれる事件は多発しております。
それで日給8000円だと割に合わないですよね、時給換算だと1000円と言ったところでしょうか。
それでも他に働けるところは無いと言ってました。
生きていく為には働くしかないですもんね。
さらに鈴木さんが所属する警備会社、色んな現場に派遣されるんですが、交通費込みと言ってました。
8000円の中から交通費捻出しろよってことらしいです。うーんブラック企業...
それでも鈴木さんは独り身らしく、これでも何とか生きていけるんだよと笑っていました。
若い頃は土木系で働いていたそうですが、ギャンブルで借金もしていたことがあるそうな。
色々壮絶な人生です...
足を引きずって現場までヨタヨタと歩く姿は印象的でした。
ぶっちゃけ、交通誘導を満足に出来ていたかと言えば全くそんなことはなく(失礼)、見てるこっちが心配になるぐらい不安定な動きをしていました。
結構現場の人に暴言を吐かれている事があり何とも言えない気持ちになりました。
動きが悪いのは分かるけど、もうヨボヨボの爺ちゃんだから許してあげろよという気持ちと、それでも仕事だから言わざるを得ないよなぁという気持ちです。
鈴木さん、めげずに頑張ってください。
いかがでしたでしょうか?
現在日本では少子高齢化が進んでおり将来的には人手不足と低賃金により、高齢労働者が爆発的に増えると思います。
いつぞや政府が老後に2000万円貯めてないと人並みの生活できないぞとか発表してましたが、僕みたいな一般人に2000万円も貯金できるわけがありません。
文字通り死ぬまで働け!働けなくなったら素直にしね!
という国の思惑が透けてみえるようです。
年金もいくら貰えるか全く分からない暗黒状況なので、将来は不安ばかりです。
老人が老人を介護する未来も来るかもしれませんね、うーん恐ろしい...
鈴木さんは未来の僕なのかなとか思ったりもしました。
お金、貯めないとなぁ...
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